「あの映画の犯人って誰だっけ?」「動機、なんだったっけ?」——コナン映画も29作まで来ると、犯人と動機を全部覚えている人のほうが少数派ですよね。
この記事では、劇場版名探偵コナン全29作の犯人と動機を一覧表で整理しました。ネットでよく話題になる「動機がひどい」映画の正体と、逆に「動機が切なくて泣ける」映画も、28年ファンのわたしがまとめて解説します。
⚠️ この記事は全作品のネタバレ全開です。未視聴の作品がある方は、その作品の行を読み飛ばすか、先に本編をご覧になることを強くおすすめします。
コナン映画の犯人・動機 一覧表【全29作】
まずは全体をひと目で。作品名から各映画の詳しい解説記事(あらすじ・トリック・配信情報)に飛べます。
| 作品(公開年) | 犯人 | 動機ひとこと |
|---|---|---|
| 1. 時計じかけの摩天楼(1997) | 森谷帝二 | シンメトリーへの病的なこだわり。自分の「欠陥建築」を消したかった |
| 2. 14番目の標的(1998) | 沢木公平 | 交通事故でソムリエの命・味覚を失った復讐 |
| 3. 世紀末の魔術師(1999) | 浦思青蘭(スコーピオン) | 先祖ラスプーチンの財宝を取り戻す |
| 4. 瞳の中の暗殺者(2000) | 風戸京介 | 人生を壊された恨みと、発覚への恐れ |
| 5. 天国へのカウントダウン(2001) | 如月峰水 | ビルのせいで自宅から富士山が見えなくなった |
| 6. ベイカー街の亡霊(2002) | トマス・シンドラー | 「切り裂きジャックの子孫」という秘密の隠蔽 |
| 7. 迷宮の十字路(2003) | 西条大河 | 義経流道場の開設資金。仏像の独り占め |
| 8. 銀翼の奇術師(2004) | 酒井なつき | ハリウッドで活躍する夢を潰された恨み |
| 9. 水平線上の陰謀(2005) | 日下ひろなり/秋吉美波子 | 15年前の船の沈没事故の復讐 |
| 10. 探偵たちの鎮魂歌(2006) | 清水麗子/伊東末彦 | 奪った金の独り占め、計画を壊された恨み |
| 11. 紺碧の棺(2007) | 岩永城児 | 島の宝の独り占め |
| 12. 戦慄の楽譜(2008) | 譜和匠 | 息子の事故死への復讐 |
| 13. 漆黒の追跡者(2009) | 本上和樹 | 妹を死なせた相手への復讐 |
| 14. 天空の難破船(2010) | 藤岡隆道 | 国宝の仏像を盗むため(テロを偽装) |
| 15. 沈黙の15分(2011) | 山尾渓介 | ダムに沈めた宝石の回収と口封じ |
| 16. 11人目のストライカー(2012) | 中岡一雅 | 小五郎とサポーターへの逆恨みの復讐 |
| 17. 絶海の探偵(2013) | 倉田正明 | 起こした事故を隠すため(+スパイ「X」の暗躍) |
| 18. 異次元の狙撃手(2014) | ケビン・ヨシノ | 恩人を死に追いやった者たちへの復讐 |
| 19. 業火の向日葵(2015) | 宮台なつみ(ユダ) | 「ひまわり」を贋作と思い込み、ゴッホへの愛から焼こうとした |
| 20. 純黒の悪夢(2016) | 黒の組織(キュラソー) | スパイのリスト「ノックリスト」争奪戦 |
| 21. から紅の恋歌(2017) | 阿知波研介 | 5年前の殺人の隠蔽 |
| 22. ゼロの執行人(2018) | 日下部誠 | 公安に「協力者」を死に追いやられた復讐 |
| 23. 紺青の拳(2019) | レオン・ロー | シンガポール再開発への執念 |
| 24. 緋色の弾丸(2021) | 井上治/白鳩舞子 | 15年前の事件をめぐる復讐(詳細は個別記事へ) |
| 25. ハロウィンの花嫁(2022) | クリスティーヌ・リシャール(プラーミャ) | 警察学校組への復讐 |
| 26. 黒鉄の魚影(2023) | 黒の組織(ピンガ) | 老若認証システムの強奪と口封じ |
| 27. 100万ドルの五稜星(2024) | 福城良衛 | 宝が兵器に悪用されないよう破壊するため |
| 28. 隻眼の残像(2025) | 林篤信 | 恋人の死への復讐と法改正の阻止 |
| 29. ハイウェイの堕天使(2026) | 3人の多層構造(実行犯・浅葱一華ら) | 同僚を失った復讐心を利用された(詳細は個別記事へ) |
こうして29作を並べると、動機は大きく「復讐」「金・宝」「隠蔽」「執念・こだわり」の4パターンに分かれます。そして圧倒的に多いのが復讐。
コナン映画は「復讐の物語」を29年描き続けてきたシリーズともいえるかもしれません。
「動機がひどい」と言われるのはなぜ?
ネットでコナン映画の話題になると必ず出てくるのが「犯人の動機がひどい」「しょぼい」というツッコミです。愛のあるいじりとして、代表的な作品を見てみましょう。
「動機ひどい」と話題になりがちな作品たち
- 天国へのカウントダウン:「ビルのせいで富士山が見えなくなった」——この理由で爆破。おそらくシリーズ中もっともネタにされる動機です
- 時計じかけの摩天楼:「左右対称じゃない建築が許せない」——美学のために街を爆破。記念すべき第1作から動機は攻めていました
- 迷宮の十字路:「義経になりたかったんや」——義経への憧れと道場を建てたいという理由でしたが、このセリフだけ聞くと訳がわかりません。
- 沈黙の15分:宝石を回収するためにダムごと爆破——手段と目的のバランスが完全に崩壊しています
えどはこう思う:「動機がひどい」はコナン映画の様式美
わたし個人の考えは、「動機がひどい」とツッコまれるのは、脚本の手抜きではなく、構造上の宿命だと思っています。コナン映画は「大規模アクション」が看板です。ビルが爆発し、船が沈み、ダムが决壊する。
その大事件を1人の犯人が起こす以上、個人的な動機とのあいだに必ず「スケールのギャップ」が生まれます。
むしろわたしは、このギャップこそコナン映画の様式美だと思っていて。「富士山が見えなくなったから爆破」を28年ファンは毎年ネタにしながら、ちゃんと翌年も映画館に行くんです。
ツッコミどころも含めて愛される——これは長寿シリーズだけが持てる強さではないでしょうか。
逆に「動機が切なくて泣ける」犯人たち
一方で、動機を知った瞬間に犯人を憎めなくなる作品もあります。個人的に「動機で泣ける」と思うのはこの3人です。
- ケビン・ヨシノ(異次元の狙撃手):自分を救ってくれた恩人を死に追いやった者たちへの復讐。狙撃の腕に宿る哀しみが忘れられません
- 日下部誠(ゼロの執行人):公安の「協力者」として使い捨てられた友の無念を晴らすため、検事の道を捨てた男
- 林篤信(隻眼の残像):恋人の死と向き合い続けた末の犯行。最新作にして屈指の重い動機です
「ひどい動機」と「泣ける動機」が同じシリーズに同居しているのが、コナン映画の面白さ。感動系が観たい気分なら泣けるコナン映画おすすめ5選もあわせてどうぞ。
最新作の犯人・動機をもう少し詳しく
隻眼の残像(2025)|林篤信の動機
山梨県警の警部補として登場する林篤信の正体は、警察内部に潜む「隠れ公安」。かつての恋人・舟久保真希の死への復讐と、ある法改正を阻止することが動機でした。長野県警トリオの生死も絡む重厚な一作です。詳しくは隻眼の残像の犯人・動機解説で。
ハイウェイの堕天使(2026)|犯人が「3人」いる多層構造
最新作は犯人が1人ではありません。実行犯の浅葱一華は、同僚を追跡事故で失った元白バイ隊員。その復讐心を利用する者、さらにその裏で糸を引く者——と、3人がそれぞれ別の動機で動く多層構造です。全体像はハイウェイの堕天使ネタバレ考察で整理しています。
よくある質問
Q. 一番「動機がひどい」と言われる映画は?
ネットで最もネタにされるのは「天国へのカウントダウン」の如月峰水(富士山が見えなくなった)です。ただし映画自体はシリーズ屈指の名作なので、動機のインパクトと作品の質は別物です。
Q. 黒の組織が「犯人」の映画はどれ?
「天国へのカウントダウン」「純黒の悪夢」「黒鉄の魚影」の3作で黒の組織が本格的に動きます。組織の全体像は黒の組織メンバー一覧でどうぞ。
Q. どの映画から見ればいい?
初心者向けの必見5作品まとめと全29作ランキングを参考にしてみてください。
まとめ
コナン映画29作の犯人と動機を振り返ると、見えてくるのは3つです。
- 動機の王道は「復讐」。シリーズの半分以上を占める
- 「動機がひどい」は大規模アクションゆえの宿命であり、いまや愛される様式美
- 一方で「動機で泣ける」犯人も確かにいて、その振れ幅こそコナン映画の魅力
気になった作品があれば、表のリンクから各映画の詳しい解説(トリック・名シーン・配信情報)もチェックしてみてください。あなたの「一番ひどいと思う動機」もぜひXやコメントで教えてくださいね。

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